男子ゴルフのメジャー大会、マスターズトーナメント
日本人初優勝 松山英樹プロ おめでとうございます!
松山プロがマスターズ優勝の目標をかかげてから10年前
見事日本人初の快挙を果たしました。アジア勢でのマスターズ優勝も初です。スポーツニュースも松山プロへのお祝いムード一色でしたね!
グリーンのジャケットを身にまとい表彰台でのガッツポーズが目に焼き付いている人も多いのではないでしょうか。
ところでマスターズ優勝者に贈られる象徴〝グリーンジャケット〟
このジャケットにまつわる秘密はご存知ですか。
きっかけとなった赤いジャケット
マスターズに出場するには前年度の世界各地のツアーでの賞金ランキング上位者・メジャー優勝者など招待資格を満たす(マスター)たちしか出場できないことから「ゴルフの祭典」として敬愛されています。
毎年春にそんな格式高いマスターズゴルフが開催されるオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブでグリーンジャケットが贈与されたのは大会初期からではなく第4回大会が開催されてからでした。
オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ創業者でもあるゴルフ界のレジェンド 伝説のゴルファー・ボビー・ジョーンズが1930年6月4大メジャー大会の一つである全英オープンの大会当日前夜歓迎のロイヤル・リバプール・ゴルフクラブが開催した歓迎の夕食会に出席しました。
ジョーンズはクラブのメンバー全員が着用していた赤いテールコートに目をうばわれます。
隣にいたロイヤル・リバプール・ゴルフクラブのメンバーで元キャンプテンだったケネス・ストーカーに「もし君が優勝したら、この赤いコートを譲ろうではないか」と提案されます。
この言葉がきっかけかどうかは定かではありませんが、ボビー・ジョーンズはこの年、3年ぶり3度目となる全英オープン優勝を見事に果たし、赤いコートを手にしたのです。
グリーンジャケットのひみつ
全米オープン優勝を果たし赤いコートを贈与したことがきっかけで、誰がメンバーなのか一目で見分けられるようにお揃いのジャケットを身に着けるようにしたというのがその始まりと言われています。
ジャケットの色はグリーン
グリーンの色の由来はオーガスタ・ナショナルの美しい芝の緑色を評しています。オーダーメイドで作られるジャケットは何度優勝しても原則としてジャケットは1人1着しか用意されないようになっています。
そしてジャケットは表彰式で前年の王者が新王者にジャケットを着せるのが恒例です。
グリーンジャケットは基本的にオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブのメンバーと歴代チャンピオンのみに着用が許されていて持ち出し禁止です。
しかしその年のチャンピオンは優勝した翌年までは持ち帰ることができ翌年のマスターズに返却することになっています。
タイガー・ウッズは「一度着たら脱ぎたくなかった。勝ったその日、家に帰ってジャケットを着たまま寝た」
ベン・クレンショーは「これまでの人生を振り帰ったとき、グリーンジャケットは私の人生すべてだったといえる」
とグリーンジャケットに対しての想いを述べています。
マスターズ優勝を目標にゴルフ人生にかけた選手たちがグリーンジャケットに腕を通した瞬間、うれし泣きではなく満面の笑顔で表彰台の上から見る光景はゴルフを楽しみ、ゴルフが好きという選手たちだからこそ味わえる栄光なんじゃないかと感じます。
不撓不屈の精神と強い意志を持ち合わせているからこそメジャーを制覇することができるんですね。